おはようございます。
神戸駅前松村歯科医院 歯科医師松村栄子です。
さて、本日はやっとでてきてくれた親知らずをご紹介したいと思います。
皆様は親知らずの抜歯をしたご経験はありますか?
腫れる、痛い、怖い、時間がかかる、、、
その通りです(T_T)
親知らずの生え方は個人差がありますが、下あごの親知らずは斜めや水平に埋まっていることが多く簡単には抜けません。
骨の中に埋まっている、根っこが複雑な形をしている、あるいは年齢が高くなるほど、より難しい抜歯となります。
今日お話しさせていただくのは、骨深くに埋まっていたため手術を2回に分けやっとでてきてくれた親知らずです
一番左端に横を向いて生えているのが親知らずです。なかなか深いところにありそうですね。
歯の根の先にうっすらと白い線が見えるのはわかりますでしょうか?
これが顎の骨の中を通っている、感覚の神経や血管の通り道です。かなり親しらずと近いところにありそうです。
難易度MAX!!
以前の歯医者さんでは、全身麻酔が必要と言われていたほど。症状がないなら抜かずに経過観察する場合もありますが、歯ぐきの違和感も出現していたため抜歯することとなりました。
しかし、なかなか骨の深くに埋まっているため、簡単には抜けません。さらに神経も近接していたため、歯の頭の部分のみカットして第一回目の処置を終了しました。
1回目の処置後と、その後経過観察を続け4ヶ月後に撮ったレントゲンがこちらです。
親知らずが少し動いているのがわかるでしょうか?
歯の頭をカットしたため、手前の歯に当たらなくなり少し親知らずが上に上がってきています。
手前の歯の歯周ポケットが改善せず、少し炎症が持続していたため思い切って2度目の抜歯を行うこととしました。
なかなか大きい歯の根をしていましたが、患者さまの頑張りのおかげで無事、親知らずを抜歯することができました!!
やっと出てきてくれた親知らず!! ありがとう!!
今回のように、骨の深くに埋まっている親知らず、神経の近くにある親知らずはこのように2回にわけて抜歯を行うことで、神経麻痺のリスクを軽減することにもつながります。
今回の歯の持ち主はこちらの方!
今日彼に会った方は
親知らずおめでとう!!と言ってあげてくださいね!
お顔の腫れも軽減するかもしれません(*'U`*)
ありがとうございました!これからもよろしく!!